【海を眺めるバーカウンターのある家】2012.2.5 地鎮祭
新婚のご夫妻の家づくりは、まずは、土地探しから始まりました。
最大のご希望は、現在お住まいの加古川から、お二人の職場のある神戸に住むことでした。
当初は、そんなに簡単には、良い土地は、見つからないだろうし、2年ぐらいかけて、ゆっくり探す計画だったそうです。
ところが、土地探しからお手伝いさせて頂くと、思わぬ物件に遭遇したのです。
六甲山系の山麓に位置する仮称「O台」は、閑静な住宅地で、それだけに自治会もしっかりしていて、なかなか、他所から入ってくる人には、敷居の高い場所ですが、それだけに
その住環境は、とてもすばらしい所です。
その住宅地のなかでも、おそらく、一番の宅地に巡り逢えたのです。
南斜面で、大阪湾、瀬戸内の海、淡路島、遠くには、紀伊半島と眺めることができ、最高の眺望です。
設計にはいると、この眺望を最大限に活かす仕掛けをいくつも考えました。
海を眺める一直線のバーカウンターは、6mあり、10人は並べます。
また、斜面地という土地の形状を活かしたスキップフロアーという選択は、海を座って眺める巾2.7mの階段を生み出しました。
玄関のサプライズウィンドウは、海を背にして、山へ上がってくるため、海の眺望を観ることなく玄関ドアを開けた瞬間に、大阪湾が目に飛び込むという効果をもたらしました。
眺望以外での特徴は、水廻り以外の建具が、ほとんど無いということです。
寝室、勉強部屋といった、概念は、なしです。
「1F」というお風呂と洗面所があるフロアーと、「2F」というキッチンがあるフロアーがあるのみです。但し、2Fは、スキップフロアーになっていて、一段上がった9帖のスペースがあります。そこには、4帖半のタタミを引く予定です。
子供さんが勉強を始めた場所が、いわゆる勉強部屋。
1Fのベッドで寝ることも出来ますし、、2Fの一段上がったタタミの上で寝るのも可能です。
ご夫妻が、パソコンを開いた場所(例えば、バーカウンターの上など)が書斎となります。
収納も、スキップフロアーの効果で、階段など使わず、直接入れる広い屋根裏収納が確保でき、その他も、平面的にクランクした場所のみを収納にしたため、整形で、大きな空間を確保することができました。
竣工予定日:2012.7月
延床面積:132.49㎡
間取り:1LDK+タタミの間
設計者:中島工務店 設計室
2012.2.5 地鎮祭
2012.2.5 地鎮祭
ここ4、5日は、大寒波の到来で、、私も含めて廻りの人みんなが風邪をひく程、寒い日が続いておりましたが、今日は、晴天で久しぶりのポカポカ陽気で、高台のこの場所から見下ろすと、神戸の街がモヤでかすんで見えました。
いつもの、神主さんの「晴れ男」伝説のお話など拝聴して(去年1年間で、雨には、1回しか、会わなかったそうです?)、笑顔で、式も滞り無く終えることができました。
昨日の内に、現場監督に、敷地の中へ建物の外形線を描いてもらっておき、建物の配置の確認と、窓から見える風景の確認などもしていただきました。
その後、近隣の方々へのご挨拶廻りもしていただき、本日の予定は無事終了です。
そうそう、この現場の監督さんは、M田監督と若いK崎監督のコンビでみてもらうのですが、年長のM田監督とお施主様のH様ご夫妻が、同級生だということも分かり、今後、コミニュケーションもとりやすいのではないかと安心しました。