【ふかし軒理まる家】「第14話 内部の仕上げ材」
岐阜市で建築中の「ふかし軒理(おさ)まる家」、略して「ふかし軒の家」は、現在内部では仕上げ工事、外部では外構工事を行っています。
2018年9月26日(水)
こんにちは。現場監督の丹羽政雄です。暑い夏がやっと終わったかと思えば、今度は連日の雨。台風21号も相まって、地域の運動会などのイベントが中止されたり延期されたり。私は父親の農業を少し手伝っていますが、この時季の収穫も天候次第で臨機応変に予定を変更しなければなりません。
さて、岐阜市で建築中の「ふかし軒理(おさ)まる家」、略して「ふかし軒の家」は、現在内部では仕上げ工事、外部では外構工事を行っています。
思えば前回リポートからあっという間に3週間が経過してしまい、肝心の大工工事は旬な時期を逃してしまいました。しかし折角なんでサラリと写真でダイジェストをお届けします。
さて、今回のリポートでは内部仕上げの状況をお伝えしようと思っていましたが、着工当初から予定しておりました完成内覧会が先日正式に決定しましたので、内部の雰囲気は内覧会でのお楽しみにとっておこうと思います。そこで今回は仕上げの部材をいくつかご紹介したいと思います。
まずは玄関先の土間仕上げ「豆砂利の洗い出し」です。実は中島工務店HPにアクセスする際の検察キーワードの中で多いのがこの”豆砂利洗い出し”です。理由はよく分かりませんが、私達はもう10年以上も豆砂利の洗い出しをお勧めしていますので、それもうなずけます。
続きまして、洗面脱衣室の壁には高野槇の節板。爽やかな香りが特徴的です。中島工務店の本社がある中津川市の木(中津川市が指定する)がこの高野槇です。桧と思われがちですが、洗面脱衣室や浴室の壁・天井板によく用います。木質の風呂桶もこの高野槇で作ります。
そして床板は桧の節板。床暖房のある部分は広葉樹の床暖房専用フローリングですが、それ以外の部分ではこの桧をご採用頂いています。
襖に張られた手揉みの和紙。一般的な襖紙にはない手づくりの質感が、手づくりの木の家によく似合います。
こちらはリビング上部の吹抜けの天井板、通称「赤特」。幅は22cmで赤身揃いの杉です。
そして左官壁「中霧島壁ライト」。こちらももう10年以上採用している、火山灰を主原料とする左官材です。現場ではテクスチャの見本を数通り作り、その中でマイルドな鏝波の仕上げをお客様に選んで頂きました。
これら数々の仕上げ材が組み合わさって織り成す空間を、是非とも完成内覧会「ふかし軒理(おさ)まる家」でご覧頂きたいと思います。10月21日(日)の一日開催です。詳細は中島工務店HPで近日公開します。
丹羽政雄