南砂のいえ 地鎮祭
「南砂のいえ」はお施主様の祖母様が住まわれていた場所。
祖母様からお孫様へ受け継がれ新しい住まい造りを計画。
都市部で多く建てられているようになった準防火地域の木造3階建てでも断熱性能を確保。
新しい住まい方を提案する家が出来上がるまでをご覧ください。
竣工予定:2021年4月
延床面積:129.61㎡(39.20坪)
建物概要:長期優良住宅・木造3階建て
断熱性能:UA値 0.35W/㎡K
ηAC値 1.2
耐震性能:耐震等級3
法規制等:準防火地域・省令準耐火構造
施工管理:中島工務店 東京支店
昨年から設計を進めてきた「南砂のいえ」がいよいよはじまります。
着工前の大事なイベントである「地鎮祭」を開催しました。
地鎮祭
昨年から設計を続けてきた「南砂の家」の地鎮祭が執り行われました。
地鎮祭とは家の工事が始まる前に行う儀式で、土地を守る神様にその土地を使用する許しを請い、工事の無事を祈願するという意味があります。
祭場・祭壇
祭場と祭壇を準備しました。
テントの脚に竹が結ばれています。この竹は四隅全てに立てられていて、それぞれをしめ縄で結び囲んでいます。
しめ縄には紙垂(しで)と呼ばれる白い紙の飾りがついています。
紙垂を付けたしめ縄で囲うことで祭場となります。
祭壇の左手の台には紙が結ばれている枝が置いてあります。
これは「玉串(たまぐし)」と呼ばれる神様へのお供え物になります。
式の途中で住まい手さんや工務店の関係者がお供えします。
祭壇には様々なお供え物があります。
一番上の段には左の瓶に水・その隣に塩・中央に米・一番右の瓶には酒が入っています。
上から2段目にはオレンジと人参・ピーマン・サツマイモが供えられています。
それぞれに意味がありオレンジは「山の幸」として、人参・ピーマン・サツマイモは「野の幸」として供えられています。
その他に「海の幸」としてスルメなどをお供えします。
真ん中の紙袋には「鎮め物」と呼ばれる箱が入っています。
「鎮め物」とは工事が始まった際に建物の中心となる場所に埋めるもので、建物完成後に暮らす住まい手さんに安穏と幸福をもたらすと考えられています。
いよいよ地鎮祭が始まりました。
鎌(かま)・鍬(くわ)・鋤(すき)
参列者のお祓い・工事の安全を祈願した祝詞(のりと)・敷地のお祓いである四方祓い(しほうばらい)などを済ませて鍬(くわ)入れを行います。
ここからは住まい手さんが実際に行う作業が増えてきます。
「盛砂」又は「盛土」と呼ばれる砂の山に鎌(かま)・鍬(くわ)・鋤(すき)を入れていきます。
鎌・鍬・鋤はどれも木で作られたもので、それぞれの所作をすることで工事の無事を祈願します。
斎鎌(いみかま):鎌で盛砂に立てられた木の枝を刈り取る所作になります。設計者が行う所作になります。「南砂のいえ」では工務店の設計施工のため省略されます。
斎鍬(いみくわ):鍬で盛砂を掘る所作になります。住まい手さんが行う見せ場でもあります。
斎鋤(いみすき):鋤で盛砂の土をすくう所作になります。写真のように施工者(工務店)が行う所作になります。
各所作とも「エイ,エイ,エイ」という掛け声とともに3度行います。
玉串拝礼(たまぐしはいれい)
初めに紹介した「玉串」をお供えしえ行きます。
神主さん・住まい手さん・工務店の順で玉串をお供えしました。お供えする人は玉串を神主さんから受け取り,玉串の根本が神前に向くように時計回りに回転させてから供えます。お供えが終わった後は二礼二拍手一礼を行います。
最後に住まい手さんと工務店でお水・塩・お米・お酒を敷地の四方に撒き、全員でお神酒(みき)を頂戴し終了しました。
神社によって式の進め方など多少異なりますが、今回は上記の手順で進めました。
コロナウイルスが少し落ち着いた後に行いましたが、参加者はマスクを着用し消毒液でイスなどを消毒し、開始前にも再び手を消毒するなど細心の注意を払って行いました。
昨年とは勝手が違い、戸惑うこともありますが現場も様々な対策をして安全に進めていきます。
東京支店 小此木恒
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