現場リポート

南砂のいえ 基礎工事3

「南砂のいえ」はお施主様の祖母様が住まわれていた場所。
祖母様からお孫様へ受け継がれ新しい住まい造りを計画。
都市部で多く建てられているようになった準防火地域の木造3階建てでも断熱性能を確保。
新しい住まい方を提案する家が出来上がるまでをご覧ください。

竣工予定:2021年4月
延床面積:129.61㎡(39.20坪)
建物概要:長期優良住宅・木造3階建て
断熱性能:UA値 0.35W/㎡K
     ηAC値 1.2
耐震性能:耐震等級3
法規制等:準防火地域・省令準耐火構造
施工管理:中島工務店 東京支店

投稿日/ 2020年11月10日
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引き続き南砂のいえの基礎工事がを行っていきます。
今回は鉄筋・コンクリート打設について説明していきます。
基礎の出来上がる様子をご覧ください。

配筋

スラブに断熱材を敷き終わったら鉄筋を配筋していきます。

鉄筋は基礎屋さんが現場で組む場合と「組鉄筋」と呼ばれる工場であらかじめ組み立てたものを使う場合があります。

南砂のいえでは組鉄筋を使用します。

現場には同じ形の鉄筋が重なった状態で搬入されます。

鉄筋を組んでいきます。

鉄筋の下に置いてある穴の開いた黒い板とその上についている歯車のようなものは同じスペーサーと呼ばれる部材になります。

鉄筋コンクリートの場合、鉄筋にコンクリートが厚み〇〇以上で覆われてなければいけないという決まりがあります。

この厚みを「かぶり厚さ」と呼びます。※かぶり厚は条件により厚みが変わります。

かぶり厚さが保てていないと鉄筋コンクリートの強度・耐久が著しく落ちてしまいます。

スペーサーはかぶり厚が適切に取れているかをチェックし、型枠と鉄筋の距離を保持します。

作業中の配筋の乱れも防止します。

 

止水プレート

鉄筋が組み終わったら止水プレートを取り付けて行きます。

金属の薄い帯が止水プレートになります。

南砂のいえでは基礎をスラブと立上りの2回に分けて打設します。

※1回でスラブと立上りを打設する方法を一体打ちと言います。

2回に分けるためスラブと立上りに継ぎ目ができ、水やシロアリが侵入する可能性があるため、止水プレートで基礎内部に侵入するのを防ぎます。

 

スラブ打設

鉄筋の配筋が完了してからスラブの打設を行いました。

真ん中の人がコンクリートを流し込み左側の人がバイブレーターを使用してコンクリート内の空気を抜きながら右側の人が表面の仮均しを行います。

 

アンカーボルト・ホールダウン設置

打設したコンクリートが固まってからアンカーボルトとホールダウンの設置個所に板で支えを作ります。

アンカーボルトとは基礎と土台を緊結する金物でホールダウンは基礎と柱を緊結する金物になります。

基礎に取り付ける部分は打設前に設置しコンクリートの中に一部を埋めてしまいます。

棒の長い方がホールダウンで短い方がアンカーボルトになります。

 

ジョイントエース塗布

立上りを打設する部分のスラブは継ぎ目に隙間ができないようにワイヤーブラシで少し擦り表面を荒くし、ジョイントエースと呼ばれる塗料を塗布します。

柄の先についたブラシで擦り表面を荒くします。

噴霧器でジョイントエースを塗布します。立上りの打ち継ぎになる場所全部に吹き付けます。

 

スリーブ取付

排水や給水などの基礎を貫通する部分にはスリーブと呼ばれる筒を予め設置して貫通部の周囲を補強しておきます。

 

立ち上がり打設

スラブと同様にコンクリートを打設します。

手前の人がコンクリートを流し込み奥の人がバイブレーターを使用しています。

 

レベラー

立上りの打設が終了したら土台が乗る天端の部分を平らにしていきます。

レベラーと呼ばれる調整剤を流して天端の高さを調整しました。

 

型枠取り外し

コンクリートが固まったら型枠と取り外します。

断熱材が立上りよりも高くなっているので天端の高さに合わせてカットしていきます。

写真の奥側がカット前、右側がカット後になります。

 

アリダンテープ

最後に基礎の天端にアリダンテープと呼ばれるテープを貼ります。

シロアリが基礎内部に侵入するのを防ぐテープになります。

次回からは建方になります。

 

 

東京支店 小此木恒

 

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