【北春日丘の加子母子屋】第12回 内部造作工事2~木製建具工事
大阪支店 彩都やまもり加子母子屋モデルハウスの2棟目の加子母子屋が、大阪府茨木市北春日丘にてスタートしました!!
東濃桧をふんだんに使うのはもちろん、夏は涼しく冬は暖かい加子母子屋。
そしてウッドデッキとつながる開放的なLDKを中心に家族からご近所さんまで、皆が集えるような間取りが特徴的な加子母子屋です。
竣工予定日:平成28年8月中旬
延床面積:34.82坪 (1F:17.54坪、2F:17.28坪)
間取り:2LDK+WIC
設計:中島工務店設計室
内部左官がおわり、北春日丘の加子母子屋の工事もいよいよ大詰めです。
残り少しの内部造作工事と各部屋仕切る木製建具工事のリポートです。
では、残りの造作工事からいきましょう。こちらは2階の写真です。
大黒柱から横に伸びるのは鴨居(かもい)です。こちらの鴨居は大工さんでなくても後から取り外しができるように固定されています。
これは例えば、新築の家に住み始めたときは子供用の個室がいくつかあったとします。子供が大きくなり結婚などで別々に暮らすようになると、その個室は使われないことが多いと思います。このいくつかの個室の壁をなくし、ひとつの大きな部屋になれば、家に残った両親の趣味の部屋としてや、ご近所の方と集まれる部屋として家の空間を無駄なく使えて、より長く住み続けられることにもつながります。
このような家族のライフスタイルの変化に対応するために、加子母子屋では「間仕切りキット」という可変式の間仕切り壁になっています。後述に木製建具工事にて間仕切りキットの写真がでますのでお確かめください。
まずは、造作工事の続きです。キッチンの据え付けです。
こちらのキッチンは桧材の合板で作った特製のアイランド型キッチンです。メーカーさんと大工さんで据えつけていきます。無事据え付け完了です。キッチンに立つと大開口の掃出し引込み戸から広いウッドデッキが見えます。その写真は完成後のリポートでお見せします。
では、木製建具工事です。木製建具は岐阜の中津川市にある吉田工芸の職人さん達です。毎回、岐阜から木目の美しい木製建具を運んできてくれます。
こちらが間仕切りキットの壁部分の建て込みです。
壁部分は岐阜県の美濃和紙が貼られています。壁はケンドン式にて自立します。
こちらは間仕切りキットの引き戸です。
桧の突板(つきいた)のフラッシュ戸で竪框(たてがまち)は引手を兼ねたサクラ材です。桧とサクラの色の対比がスッキリとした木製建具です。
間仕切りキットを移動すれば、住まい手自身がその時のライフスタイルに合わせて空間を変更できます。加子母子屋のコンパクトな内部空間をうまく使えるように考えられた仕組みです。
残りは小さいお子様に配慮した階段入口の落下防止用の引き戸、トイレの開き戸も建て込まれました。
こちらは床下の空気が放出される床下換気口です。
桧の籤の格子となっております。
建具の建て込み・調整は日が暮れる時間まで続きました。照明でライトアップされた建て込み後の2階です。
吉田工芸の職人さんは、最後まで建て込みの仕上がりを確認していますね。恐れ入ります。
木製建具工事完了です。残るは、内部の仕上げ工事と外構工事です!
北春日丘の加子母子屋の現場リポート、残り2回です。
次回もおたのしみに!
中島工務店 神戸支店 卞悠