【北春日丘の加子母子屋】第8回 屋根板金工事
大阪支店 彩都やまもり加子母子屋モデルハウスの2棟目の加子母子屋が、大阪府茨木市北春日丘にてスタートしました!!
東濃桧をふんだんに使うのはもちろん、夏は涼しく冬は暖かい加子母子屋。
そしてウッドデッキとつながる開放的なLDKを中心に家族からご近所さんまで、皆が集えるような間取りが特徴的な加子母子屋です。
竣工予定日:平成28年8月中旬
延床面積:34.82坪 (1F:17.54坪、2F:17.28坪)
間取り:2LDK+WIC
設計:中島工務店設計室
ますます蒸し暑くなり、現場では熱中症に気を付けて汗を流す日々が続いております。今回は屋根板金工事をリポート致します。
加子母子屋の屋根の仕様は「ガルバリウム鋼板立てハゼ葺き」となっており、ガルバリウム鋼板とはアルミ亜鉛合金メッキされた鋼板です。従来の亜鉛メッキより耐久性・耐熱性・熱反射率などがより優れた素材です。
屋根板金工事を行うのは、堺市の阪南鈑金工作所の佐々木さんです。阪南鈑金さんは通常は社寺建築などの銅版葺きを得意とする大正12年から続く板金屋さんです。その技術には長い歴史と経験が培われています。
まずは軒先から棟付近まで届く一枚のガルバリウム鋼板を収めていきます。板金同士を接続する部分をハゼと呼びますが、写真で上に立ち上がっている部分がハゼでこの工法では立てハゼと呼びます。
屋根の下地のなかには断熱材の上に通気層なるものがあり、軒下の面戸の部分から屋根頂部の棟で通気します。
大工さんがその棟の通気部分の下地を取り付けてくれます。黒い棒状のものは防虫通気材で、虫の侵入を防ぎながら空気の通り道を作ってくれる材料です。
通気部材の取付が完了しました。
ルーフィングを切り抜けば通気層開通です!
並行して、加子母子屋では屋根面にトップライトがありますので、その部分の板金仕舞いを進めていきます。
水が浸入しないように下から上に板金を収めます。その場で板金を細工していきます。
トップライトの板金が収まりました。
次は棟の通気口の笠木の下地を組んでいきます。
空気がどのように流れるかわかりますでしょうか。
棟の板金を収めれば屋根板金工事の完了です。
シンプルな6寸勾配の切妻屋根、ガルバリウム鋼板立てハゼ葺きの完成です。
日本の昔からある屋根形状ですが、最近の住宅では珍しいのではないのでしょうか。
少し急な6寸勾配の、線の細さが特徴的な切妻屋根が加子母子屋の屋根です。
次回は、外部左官工事をリポート致します!
お楽しみに!
中島工務店 神戸支店 卞悠