現場リポート

【ふるさとと繋がる家】躯体検査と中間検査

名古屋市守山区。
ふるさと加子母からこの地に嫁いだ奥様。
奥様のご実家は加子母の製材屋さん。
桧や杉、様々な木材が製材される。
そして木材たちもここへ嫁いでくる。
こうしてまたふるさとと繋がる。
そんな住まいづくりが始まります。

竣工予定日:2016年2月末
延床面積:141.62㎡(42.84坪)
間取り:4LDK+8帖の吹抜け+畳コーナー+中庭のある家
設計者:中島工務店設計室 小林尚長

投稿日/ 2015年09月17日
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「ふるさとと繋がる家」は感動の上棟式を終え次なるステージへと進んで行きます。建物を守るために躯体(くたい:骨組みのこと)の状態で様々な工程がありますが、見えなくなってしまうところこそが重要。しっかりと施工しキッチリ検査をします。

2015年08月18日 防腐防蟻処理


中島工務店では防腐防蟻処理として“エコボロンPRO”を噴霧します。エコボロンの主原料はホウ酸塩で昆虫を寄せ付けず人体には無害の薬剤です。土台、柱、床下地と現場担当者の奥村晃弘くんが噴霧器を担いで自ら施工します。


一方、建物外では大工さんがサッシを取り付けています。YKKapのアルミ樹脂複合サッシで、ガラスは遮熱Low-Eです。


そして外部は耐力面材のMOISS-TMを施工していきます。耐力面材としては決して安価ではありませんが、外壁の仕上げの一部がガルバリウム鋼板であることから、その下地を防火材料にする必要があったのでこの製品を採用しました。


屋根はガルバリウム鋼板たてハゼ葺き。南北に長い間取りで軒先から棟までの距離が10m近くあり、更に緩勾配と言うこともあってすごく安定感があります。


外観をお見せするとこんな感じになります。天候にも恵まれ着々と外周りは雨仕舞が進んでおり今のところ順調に工程がこなせています。

2015年08月20日 岐阜県県産材流通課の検査


「ふるさとと繋がる家」は岐阜県の事業である、ぎふの木の家づくり支援(県外版)の申請をしています。これは岐阜県産材を使った家づくりに対して岐阜県が建築主に補助金を交付するという制度です。これまで岐阜県内での同様の制度はあったのですが、今回県外版が新設されましたので、それに申し込むことができました。


補助金をいただくためには厳しい条件がありますが、この日は県の担当である県産材流通課の職員が現場に訪れ、使用材料の材種やサイズの確認をして行きました。
勿論検査は合格。現場の施工状況は補助金を頂く条件を満たしているとのことで、まずは安心しました。今年度のこの制度の枠は全体で20棟とのこと、来年度も是非継続して残してほしい制度ですね。

2015年09月06日 構造見学会


この構造見学会もぎふの木の家づくり支援事業の条件になっていたのですが、中島工務店としても久々の構造見学会となりました。当日は生憎の空模様でしたがたくさんのご来場者にご見学いただきました。


仕上がってしまうと隠れてしまう部分だからこそしっかり見せたい。お客様もあまり見ることのできない部分を興味深く見学されていきました。東濃ひのきや長良すぎをはじめ、耐力面材や断熱材、給排水の配管や電気配線等も細かく質問される熱心なお客様も多かったです。中島工務店は見えなくなってしまうところにも自信を持っていますので、今回の構造見学会は大変意味のあるものになりましたし、今後も定期的に実施していく予定です。

2015年09月11日 躯体検査と中間検査


この日はJIOによる躯体検査を実施。耐力面材や構造金物を細かく検査し適合の判定。


同時に監理者による躯体検査も実施。設計図と現場を照合し耐力面材の種類や性能、そしてその性能を満たすための釘の種類や間隔、必要強度の構造金物が設計図通り設置されているか等の検査をし、検査結果は合格。


さらに午後からは確認検査機関による中間検査も実施し全ての検査をクリアしました。検査に合格することは当たり前ですが、構造強度を保証するための検査は“する側”も“される側”も常に緊張するものです。


一方、現場の外でも打合せは重ねられていますが、キッチンは奥様の拘りでタカラスタンダードのシステムキッチンです。タカラと言えばホーロー、ホーローと言えばタカラと言うほどメーカーとしてもこのホーロー流し台には特に拘っているところです。


メーカーの拘りと奥様の拘りが一致したこの日の仕様決めは全く順調。心地よく打合せの時間は過ぎていきました。

次回は構造見学会の目玉でもあった断熱材についてリポートいたします!
設計・監理 小林尚長