現場リポート

【曳舟の家】第18回 外壁工事

投稿日/ 2017年06月23日
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内部の大工さん工事と平行して外部は左官、板金工事が進んできました。
左官下地は「木ずり」の板を下地として防水紙、ラス網を貼りモルタルを塗り込みます。


左官下地の「木ずり」杉90㎜幅。
外装はここまでが大工さんで以後、左官職人さんにバトンタッチします。


左官は城田工業さん担当。
左官材料メーカー「高千穂」の専用防水紙を貼ります。


モルタルの食い付きを良くするラス網を張って左官下地塗り開始。


ゲリラ豪雨が珍しくなくなった昨今は、日中の天気が良くても夕方の天候急変は気に
なりますが左官施工週間は無事に過ぎました。


乾燥養生期間を過ぎてモルタル下地は明るいグレー色になりました。
画面左側をよく見ると表面が木綿豆腐のような感じになっています。
これは専用のネットを伏せ込んで下塗りのヒビ割れ防止をしています。

もうひとつの外壁はガルバリウム鋼板、タニタハウジングの「ZIG(ジグ)」を張ります。
屋根工事を担当した渋谷板金さんの施工です。


名前の由来のとおりジグザグな断面形状をして表面はマットな質感。
防火地域でも使用可能な製品なので都内ではよく見かけるようになりました。
鋼板の断面は波型、角型が一般的ですが、タニタハウジングさんの三角は画期的です。
今回のO様邸は左官とメタルの融合です。ツートーンでモダンな外観になる予定です。


サッシ回りの水切りとZIGの取合い部分。裏の通気は十分に取れていますね。


小庇は同じタニタハウジングの製品。マットな質感がベストマッチです。


外観で特長的な頂側部の外壁側面は同じガルバリウムでも表情が異なります。
コーナーの左官との取合いの都合で板金加工の平横葺きにしています。

さて、左官工事は乾燥養生が明けて仕上げの「シラスそとん壁」塗りに入ります。


中島工務店の住宅では定番の左官仕上げです。
城田工業さん、手際よく塗り込んでいきます。


手仕事です。一定の厚さにしながら表面が同じように仕上がるのは職人技です。


調合して塗り上げ当初はグレーのくすんだ色合いが乾燥が進むと白い壁になります。

東京支店