【成増の家】気密施工
成増のいえ 第7回目の現場レポートは前回に続き気密施工です。
断熱・気密
断熱と気密の違いの一つに数値化できる段階の違いががあります。
断熱の性能は「設計」の段階で断熱材の仕様や厚み等からある程度決められます。
しかし、気密の性能は「施工(実際の工事)」で決まってきます。設計の段階では数値を出せません。
また、正確に数値を出す場合は専用の検査をしなければいけません。
C値(相当すき間面積)
気密がどれだけ取れているかを数値化した値にあります。
「家全体のすき間面積/家全体の延床面積」で求められます。
簡単に言うと数字が低い方がすき間が少ないということです。
気密測定
開口部が付いた段階で気密測定を行いました。
気密測定は開口部の取り付けた段階で1回、完成した段階で1回の合計2回行います。
なぜ2回行うかというと完成後に1回のみだと何か不具合が発生していたときに直せないからです。
逆に開口部を取り付けた後に1回だけだと実際に生活するときと数値が異なる可能性があるかもしれないので2回行います。
今回の開口部を取り付けた段階での測定結果はC値0.69でした。
どれくらいの大きさかというと建物全体に対してはがき半分程度です。
職人さんと一緒に確認することで、どこから空気が漏れていてどうすればよくなるかをその場で検討できます。
気密テープ・防気カバー
開口部は気密テープ(白)が貼ってあります。
コンセント・スイッチのボックスは防気カバーを取り付けて使用しています。
この防気カバーは壁の中を通る空気が室内に入りにくくしています。
さらにその上から気密テープを貼って蓋をすることで、より空気が漏れにくくなります。
窓などの開口部はじめ、給気・換気部分も気密テープを施工して漏気が少ない建物にします。
数が多くて大変な作業ですが、小さな隙間でも合わせれば大きな隙間と同じなので全ての箇所に施工します。
小此木