【八千代の家】左官工事
「八千代の家」今回は左官工事の様子をリポートします。
左官工事は土やモルタルなどの材料を床・壁・天井に塗り、表面を仕上げる工事のことです。
左官工事を担当するのは二村棟梁と同じく、温泉街で有名な岐阜県下呂市の左官屋さん田口業務店さんです。
お寺や神社等もお願いしている左官屋さんです。
写真は、材料を塗る外壁面の木摺下地に油紙(ゆし)と言う紙を貼り、その上からラスと言う金網を張っている様子です。
近くで見るとこのようになっています。小麦色の油紙の上に金網のラスが張ってあるのがおわかりでしょうか。
油紙は塗った壁材料が乾燥するまでの間、材料の水気から木材を守る防腐や防水の役割があり、ラスはモルタルなどが壁からはがれないようにしっかりと付着させる役割があります。
サッシや軒裏などの取り合い部が材料で汚れないようにビニールで養生を行い、左官塗りの準備が整いました。
モルタルの下塗りを行っている様子です。
今回使用する材料は高千穂シラスさんのスーパー白州そとん壁を塗っていきます。
原料は火山灰を使用した100%の自然素材です。透湿・防水性能も高く、退色・劣化しにくい耐久性も特長のひとつです。
下塗り用を塗った後に、養生期間を設け、写真の上塗り用を塗り込んでいきます。
塗り終えた後の外壁の一部の写真です。スチロゴテ仕上げと呼ばれる工法で、20mmの厚みで仕上げを行いました。
スチロゴテ仕上げとは、発砲スチロールや断熱材のスタイロなどでできたコテを使用し、ごしごしと表面に変化をつけながら塗っていく工法です。表面はツルツルと滑らかではなく、ザラっとしているイメージです。
外壁部分の左官工事が完了しました。
外壁工事が終わったことで随分と建物の印象が変わったように思います。完成が一歩一歩と進んでいきます。
左官工事編は次回内部の左官工事+タイル工事の様子をリポートします。
東京支店 今井拓磨