【八千代の家】造作工事
前回までに屋根板金工事が終わり、今回は大工さんによる造作工事の様子をリポートします。
写真は、建物の強さを保つ為の耐力壁部分に12ミリの構造用合板を貼っている様子です。
耐力壁は建物に対し、地震や強風といった横からかかる力に耐える為に貼られます。
続いて外壁の構造用合板の上から透湿防水シートを貼っていきます。
透湿防水シートは、水は通さず、湿気だけを通す性質を持ったシートです。建物内の結露を防ぎ、木材の乾燥した状態を保つ効果が期待できます。
大工の二村棟梁が大引きの上にボンドとビスで根太(ねだ)を組み付けている様子です。
根太は床構造の一部で、下地の構造用合板を直接下から受ける部材です。
写真下部のピンクの管は給湯管、青い管は給水管です。
組み付けた根太の間にスタイロフォームと呼ばれる断熱材を、隙間なく充填していきます。
断熱材の充填を終え、上から構造用合板を敷き込み、床の下地の完成です。
写真は平屋部分のリビング上の天井の下地組みをしている様子です。
造作工事の作業はこれまでに屋根仕舞いを終え、外壁の合板と透湿防水シート貼り、室内に移り、床・天井の下地組みまでが終わりました。
内部の様子です。床面の下地の合板はほぼ全て敷き込みが終わり、壁には体力壁が貼られました。
続けて室内の断熱材の充填作業を行います。
写真左側と右側に積まれている白い袋は壁部分に使用する断熱材です。
断熱材を袋から取り出し、壁面の間柱の間に充填していきます。使用する断熱材は名前通り岩を原料としたロックウール。同じ断熱材で、原料がガラスのグラスウールと似ていますが、
ロックウールの方が防火性能が高い特徴があります。
私はここでは実際に断熱材を入れる手伝いをしました。断熱材の充填作業は、下地のサイズに合わせカットして押し込めば良いだけと思っていたのですが、断熱材の性能を最大限に引き出す決まりがあります。
その一つとして、断熱材の袋の外側の耳と呼ばれる部分を、タッカーと言うホッチキスの様な工具で留め、耳部分を30mm以上重ねて連続して充填することではじめて気密を確保することが出来ると言った事などがあります。
大工さんや業者さんの手伝いを通して一つ一つ学んでいきたいです。
次回も大工さんによる造作工事の様子をリポートします。
東京支店 今井拓磨